【良い美容師に髪の毛を切ってもらう幸福】
著者クロエは、長年ずっと美容師ジプシーでした。俳優の山下智久さん、タレントの櫻井翔さん、女優の米倉涼子さんといった30〜40代の一流芸能人らから絶大な信頼を得ているトップスタイリストの1人、野村昌司さんが、インスタグラムで自分が髪を切っている美容師として紹介していたのが、ピーカーブー銀座中央通り店の山崎大悟さんでした。
男性美容師にありがちなチャラそうな雰囲気が一切感じられず、なんとなしに顔に品まで感じるレアな美容師でした。
サイトを検索しているとキャッチフレーズが、「笑顔になるまで帰しません」と言うのに、ちょっとクスッとしました。
ヘアカット
実は、クロエは髪の毛が太くて量が多いのが特徴で、いつも青山の某一流店の美容師さんたちに使い古しの箒のようにスカスカに漉かれていました。
ところが、山崎さんは髪の毛のボリュームを残しながら髪が綺麗に纏まるように切ってくれたのです。
そして、クロエの顔には、ロングヘアやショートヘアよりも、セミロングヘアやオカッパが似合うと山崎さんは教えてくれました。
その根拠は、骨格に照らし合わせた結論なのだそうです。
自分を一番良く見せてくれる髪型を知っていることは、大きな強みです。
なぜなら髪型は絵画に例えれば顔の額縁。その人の顔(顔の骨格)にあった髪型を整えてくれるほど強味になることはありません。
ヘアケア
ヘアケアも忘れません。
髪のツヤ、それは健康な体から生まれるものです。もっと言えば、人間は食べたものからできています。
山崎さんのお父上は青森で有名なフレンチのシェフで、自然栽培りんご農家の木村秋則さんが作ったりんごで、りんごのスープを作っています。
一般の美容師は、美容師特有のタイトなライフスケジュールゆえに食事をおろそかにしがちですが、一流フレンチシェフが父親という環境で育った山崎さんは、食に1本筋の通った哲学があるようです。若手部下の食事管理も、きちんとやっていて、部下の食事にカップ麺が続くとカップ麺禁止令を出すそうです。
山崎さんは鏡台の横に、いつも話題になりそうな本や写真集を用意してくれています。お客さんとの会話のとっかかりを作る努力の跡がうかがえます。
クロエは人を見る目がなくて、失敗
山崎さんは男性カットに定評があるそうで、2021年当時、クロエのかわいがっていた町田の自転車製作所 https://khloebeauty.com/430 の若手(当時20歳)自転車オタク君 (実家とは別に、自宅アパート内に1台40万円近くの高級自転車6台を所有し、休日は1日中自転車を眺めて過ごすのが幸せな社会人1年生。見かけからしてオタク)をピーカーブーに連れて行き、山崎店長に自転車オタク君の髪を切ってもらったら、
ビフォア・アフターのごとく、自転車オタク君が見違えるように見た目の印象が良くなりました。
自転車オタク君(当時20歳)が行っていた町田の千円カットでは、ひとりひとりの骨格を見ることなしに、一人あたり10分で、男性客は一様に数パターンかある髪型の中からカットされてゆきますから。
2ヶ月後、「次からは自分のヘアカット代は自分でお金を払うって、2ヶ月前に約束したでしょ?山崎さんの予約はしたの?」とクロエが言ったら、「もう、ほっといてくれ!」とこの自転車オタク君から電話口で怒鳴りつけられました。
某自転車製作所のメカニック担当の自転車オタク君とのつながりは切れました。そして、この自転車オタク君は、元の町田の千円カットのお店に戻って行きました。
ピーカーブー銀座の店長の山崎さんのヘアカットの「価値は分かるけど、価値を認めたくはない。」
つまり、自分でお金を払いたくないので、クロエに払わせたい。
クロエは、一流品を作っている自転車製作所で一流品を作るメカニックとして働いている、この新人君のオタクな見た目をなんとかするために、伯父のバーバリーのコートを有楽町の心斎橋リフォームに連れてゆき、美に対して敏感な感性を持ち合わせた自転車オタク君にジャストフィットの服を着ることの素晴らしさに(着心地の良さと見た目の良さの両方に)気づいてもらえるように、クロエは彼の服にもお世話を焼いて来ました。
ただ、自転車オタク君はクロエからお世話を焼かれるたびに、クロエからお金を出してもらえることを当たり前のこととして、「甘え」が出てきてしまったようです。
実の母親に対して怒鳴るのと同じように、赤の他人のクロエも怒鳴りつけて来ました。
2021年4月末で今野製作所の青山店が閉店し、町田本店は遠くて行けなくなってから、この自転車製作所で働いている自転車オタク君とは、それきりです。
人の好意を無料で何度も受けていて、それを当たり前と思い図々しくなる人間かどうかの見極めが、当時のクロエにはできませんでした。
嘘をついたわけじゃない。「約束した直後は、(ヘアカット代は)次からは自分で払おうと思ったが、あとになって吝嗇モードになって、次も年上のお母さん代わりに払わせたらイイや」と自転車オタク君は、思ったのでした。
そういうタイプなのだと。
この時のクロエには、人を見る目がありませんでした。
クロエにとって、とっても悲しい人のお世話の失敗体験です。⤵︎
最初に必要な「価値観の擦り合わせ」が甘かったのだと、クロエは反省しています。
まとめ
ヘアカットであなたの魅力を最大限に引き出してもらうことができる美容師さんとの出会いは、何者にもまさる宝だとクロエは思います。
眉カットの項目 https://khloebeauty.com/392 でもお話ししましたが、ヘアカットと眉カットはプロに任せる領域だと著者クロエは思っています。
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